【座間9遺体】孤独感つけ込まれ 容疑者と交流していた女性「ツイッターに死にたい、と書くと、『いいね』がたくさん来る」


1: 2017/11/06(月) 15:02:26.59 ID:CAP_USER9

 「ツイッターに死にたい、と書くと、『いいね』がたくさん来る」。神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)とソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で連絡を取り合っていた千葉県の女性(21)は毎日新聞の取材にそう語った。女性の話から浮かび上がるのは、女性たちが抱える孤独感と、それにつけ込む白石容疑者の姿だった。【安藤いく子、五十嵐朋子】

「学校にもなじめず、友人もほとんどいなかった」。女性はそう振り返る。家族と同居しているが、悩みを聞いてもらえる雰囲気はない。職場の人間関係で生じるストレス、心にとりついた自殺願望を吐露できる相手はネットにしかいなかった。

 最初は、うつ病や引きこもりの人たちが集まる交流サイトが居場所だった。しかし、寄って来るのは下心のある男ばかり。不特定多数の人に自分の気持ちを発信できて、反応も多いツイッターは居心地よく感じられた。

 「死にたいって書くと、何件も『一緒にお願いします』と反応があって、『死なないで』と言ってきてくれる人もいる。生きてるって言うよりも、死にたいって言った方がたくさん反応があった。それがうれしかった」

 ツイッターにアカウントを開設したのは8月下旬ごろ。「一緒に死んでくれる方募集」と書き込むと、「死にたい」というハンドルネームから「ご一緒しませんか」とメッセージが来た。それが白石容疑者だった。

 電話もできる無料通信アプリ「カカオトーク」で毎日のようにメッセージを交わし、具体的な自殺方法も教えてもらった。電話は2日に1回、長い時で3時間話したこともあった。衝動的になって「死にたい」とつぶやくと白石容疑者はすぐに連絡をくれた。優しくて聞き上手。「首吊(つ)り士」とも名乗る男はいつしか、孤独感を埋めてくれる存在になっていた。

 白石容疑者も自分の悩みや生い立ちを話したという。真偽は分からないが、高校2年の時に軽いいじめに遭ったこと。ホストをしていたがやめた後は生活費に困っていることを打ち明けられた。自殺願望もしきりに口にし、2人で死ぬ相談を重ねていたという。「全財産をくれたらすぐに殺してあげる」。本当とも冗談とも取れる話をされたこともある。

 相手が白石容疑者だと分かったのは、事件を報じるニュースがきっかけだった。以前に送られてきた自撮り写真と容疑者の顔写真が同一人物だったことで気づいた。自殺志願者を誘い出す手口も一致していた。

 「会っていたら私も巻き込まれていたかもしれない」と女性は話す。残虐な手口を耳にするたび「だまされた」という思いも募る。ただ、否定しきれない部分も残る。

 「私に寄り添って悩みを聞いてくれる彼とのやりとりが、私にとっては生きがいだったことは確かなんです」

 女性は既読がつかないままのスマートフォンを握りしめた。

◇発覚1週間、現場に献花

 神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件は、先月30日の遺体発見から6日で1週間がたった。事件発覚後から、現場のアパート前には、犠牲者を悼む献花や飲み物などが供えられている。小田急線の線路脇に住宅が建ち並ぶこの一帯は、時折通る電車の音以外、日ごろは閑静な場所。花束は夜の雨に打たれ、枯れ始めた花もあり、物悲しげにたたずんでいるようにも見えた。【長真一】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171106-00000031-mai-soci
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